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不安分離(分離不安)症

我が家で生息している3頭の犬がいます。

そのうち、2頭は飼い主さんに捨てられて、

うちで引き取りました。なかでも、特に写真のトイプーのクッチ君は、

凄まじいほどの不安分離症でなかなか大変です。(もう慣れましたが)

「不安分離症」とは、ペットショップにいた時間が長かったり、

(小さい時からずっとケージで暮らすなど)

捨てられてつらい思いをした犬が陥りやすい症状で、

以下の症状があるようです。

【飼い主さんの不在時】

  • 下痢や嘔吐をする
  • 食欲が低下する
  • 部屋の中を荒らす、物を壊す
  • トイレ以外の場所で排泄をする
  • 出かけた後でも吠え続ける
  • 自分の足などを噛む(自傷行動)

 

飼い主さんの帰宅時・在宅時】

  • 飼い主さんが帰宅すると喜び過ぎておしっこをする
  • いつも飼い主さんの後をついて歩く
  • 飼い主さんがトイレや風呂などに入るとパニックになる
  • 飼い主さんが外出しようとすると大きな声で吠える

 

うちのクッチ君の場合、

  • トイレ以外の場所で排泄をする
  • 自分の足などを噛む(舐めすぎる)(自傷行動)
  • いつも飼い主さんの後をついて歩く
  • 飼い主さんがトイレや風呂などに入るとパニックになる
  • 飼い主さんが外出しようとすると大きな声で吠える

が顕著にあらわれます。

特に私が行くところ行くところ

どこまででも、ずーーーーーっと、ついてきます。

トイレも一緒。お風呂も一緒(たまに)。当然寝るときも一緒。

でもそんな犬たちをこよなく愛するわたしなのです。

で、ちょっと上から目線で言わせていただきますが、

ペットを家族したいと思われてる皆さま、

何卒、深い思慮の上迎え入れてあげてください。

そして、ペットショップでなく、

保護犬を迎え入れることを選択肢に入れてください。

各地で譲渡会などが開催されてます。

県の生活環境局に問い合わせるのもいいと思います。

以下全国の犬猫の殺処分の数です。

(参考)平成16~29年度の犬・猫の引取り状況

年度 合計
引取り数 処分数 引取り数 処分数 引取り数 処分数
返還・譲渡数 殺処分数 返還・譲渡数 殺処分数 返還・譲渡数 殺処分数
平成16年度 181,167 25,297 155,870 237,246 4,026 238,929 418,413 29,323 394,799
平成17年度 163,578 24,979 138,599 228,654 3,936 226,702 392,232 28,915 365,301
平成18年度 142,110 28,942 112,690 232,050 4,427 228,373 374,160 33,369 341,063
平成19年度 129,937 29,942 98,556 206,412 6,179 200,760 336,349 36,121 299,316
平成20年度 113,488 32,774 82,464 201,619 8,311 193,748 315,107 41,085 276,212
平成21年度 93,807 32,944 64,061 177,785 10,621 165,771 271,592 43,565 229,832
平成22年度 85,166 33,464 51,964 164,308 11,876 152,729 249,474 45,340 204,693
平成23年度 77,805 34,282 43,606 143,195 12,680 131,136 221,000 46,962 174,742
平成24年度 71,643 33,269 38,447 137,745 14,858 123,400 209,388 48,127 161,847
平成25年度 60,811 32,092 28,570 115,484 16,320 99,671 176,295 48,412 128,241
平成26年度 53,173 31,625 21,593 97,922 18,592 79,745 151,095 50,217 101,338
平成27年度 46,649 29,637 15,811 90,075 23,037 67,091 136,724 52,674 82,902
平成28年度 41,175 30,500 10,424 72,624 26,886 45,574 113,799 57,386 55,998
平成29年度 38,511 29,955 8,362 62,137 26,967 34,854 100,648 56,922 43,216

年々減少傾向ではありますが、一昨年の時点で、まだ43000頭もの尊い命が奪われています。

これは全国の数字ですが、

鳥取県においては、決して進んでいる地域とは言えない状況のようです。

罪のないペットたちの殺処分を「0」にするにはどうすべきか、

ご家庭で話してみたりすることも大切なのかもしれません。

 

「S」