大協組建築部 STAFF BLOG

シエスタ

統計を取り始めて以降、125年間で最も暑かったと言われる昨年の夏。今年は、それをも上回る暑さになるのではと言われております。

建築部の竹村和樹です。

気象庁の発表によると、昨年の春から続いている「エルニーニョ現象」は終息に向かい、その後「ラニーニャ現象」の発生する確率が高まっているとのことです。

これにより記録的に暑かった昨年を上回り、今年も史上最高に暑い夏になる可能性があるとのこと。あくまで可能性ですが注意が必要です。

何年か前より「暑熱純化」(しょねつじゅんか)という言葉をよく耳にするようになりました。
ざっくり説明いたしますと「暑熱純化」とは体が暑さに慣れることです。暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れて暑さに強くなります。
暑熱純化が進むと、発汗量や皮膚血流組織が増加し、発汗による気化熱や体の表面から熱を逃がす熱放散がしやすくなります。

体を暑さに慣れさせることが重要なため、実際に気温が上がり、熱中症の危険が高まる前に、無理のない範囲で汗をかくことが大切です。

日常生活の中で、運動や入浴をすることで、汗をかき、体を暑さに慣れさせましょう。
空調服や水分・ミネラル補給の対処療法も予防の為にはもちろん必要ですが、まずは異次元の暑さに備えて、男子も女子も爺婆も体を作りましょう。

暑熱順化には個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始め、暑さに備えましょう。

ここまで読んで「暑熱純化」に興味がわいた方、そんな方にとっておきの場所があります。最後に書きますので、ぜひ最後までお目通しよろしくお願いします。

私事ですが、若いころ昔アフリカのモーリタニアという国に1年ほど駐在してまして、政府開発援助(ODA)の仕事で学校を建設していました。

 


モーリタニアは国土の9割がサハラ砂漠に覆われています。直射日光下では着ている服が熱くなります。日本から持って行った50度まである温度計を日差しのよく当たるところに置いたら、その日のうちに限界突破、壊れてしまいました。そんな国で、ある時、
「日本人は夏場暑さで死んでしまう人もいる」と言ったら、
「日本人はなんて弱い人種なんだ」と鼻で笑われました。

暑い国の人々は体のつくりが違います。何世代にも渡って「暑熱純化」しているのですから体が暑さに適応しております。さすが人類発祥の地と言われているアフリカ北西部です(所説あり)。

長くなるので割愛しますが、1つ例を挙げると、握手をするとき感じたのですが若干平熱が低いなと感じます。

またシエスタと言って、気温の高いお昼の休みを少し長くとる習慣があります。
郷に入れば郷に従えで、朝、少し早めに出勤をして、お昼をゆっくり過ごし、休んだ分定時も少しづらすようにしました(フレックスタイム制みたいな感じです)
お昼にシエスタを取るとずいぶん体が楽になります。シエスタではお昼寝することがほとんどでしたが、睡眠は超重要ですね。

暑熱対策について今一度。
サウナやお風呂に入ることはすばらしい効果がありまして、エビデンスもあります。
ぜひ「日帰り温泉オーシャン」で、ゆっくりゆったり汗をかき、この夏を乗り切りましょう。